転職の目的は「掘り下げて」見つけよう

転職を意識した時、読者の皆さんが最初にしたことは何ですか?

僕自身が転職を意識しはじめた時、まず最初にしていたことは、転職サイトを見ること。でも、なんだかしっくりこなくてすぐにやめてしまった記憶があります。その後2度の転職を経て、あの時は自分の「転職の目的」がはっきり見えていなかったから違和感を感じたんだ、と気づきました。

人によっていろんな転職の目的があります。キャリアアップ・スキルアップ・もっと収入が欲しい、新しい環境にチャレンジしたい…などなど。いい意味での野望みたいな感覚は大事だと思います。そして、目的がない転職はただのリスクです。

でも、「なんとなく」転職したいな…って思うことありますよね??そこで今日はあなたの「なんとなく」を、はっきりとした目的に変えるために必要な考え方をご紹介していきます。

頭の中に「転職」がチラついたきっかけは何だった?かを考える

入社したてのフレッシュマンが、希望に満ち溢れながら「そうだ、転職しよう!」ってなることは、まずありません。あまりにも唐突ですし、希望に溢れているんですから…。絶対に何らかのきっかけがあるはずです。例えば…

 たまたまインスタで友達が最新のブランド物を買っているのを見て、生活水準の違いを感じてしまった とか

 そういえば大学の同期は転職したらしいって噂で聞いた とか

 毎日残業続きで気持ちが滅入ってきた などですね。

こういうきっかけを通して、あなたの頭の中にぼんやりと「転職したいな」「転職してみようかな」という発想が浮かんできているはずです。じゃあ、そこから一歩掘り下げてみましょう。

 友達がブランド物を買っているのを見て、生活水準の違いを感じてしまった…ということは、今の職場へのあなたの不満は主に待遇面(給与・賞与)にあることが推測できます。

では、もう一歩進めてみましょう。手取りが低いことにはどんな理由がありますか…?

会社の業績が悪い?業界全体が低調??会社の評価制度が不透明?労働時間に見合っていない…?自分のスキル面?

この答えは、あなたがどんな転職をしたらいいかを教えてくれます。例えば、業績の問題が大きいのならば、そもそも会社自体の先行きにあなたが不安を抱いていることの表れかもしれません。他にも社内に不安要素がないかを確認しつつ、転職を積極的かつ真剣に考えはじめた方がいいかもしれません。

業界全体が低調であるならば、同業他社に転職しても同じことが起きる可能性大です。一過性のものなのか斜陽なのかを見極めつつ、残留か異業種への転職かを判断していくのが賢いでしょう。

会社の評価・査定体制の疑念、これは社風の違う会社に転職することによって解消する部分が大きいかもしれません。会社のコンプライアンスや透明度重視で転職活動をすることがポイントです。

労働時間とスキルの問題については、自分のスキルアップや資格取得によって時間の効率的な使い方が出来るのかどうか、を考えてみることもできます。(ブラック企業的な問題はこの記事で書いたように、一刻も早くそこから逃げることをお勧めします。)

大事なのは、現状の目に見える不満の原因を探るということです。掘り下げなければ見えない部分なので、見過ごしがちですが、その小さな原因の違いによって、選ぶべき会社や方法はそれぞれ違います。希望通りの転職を実現させるために、しっかり確認していきましょう!