面接官の思い出(バイト採用編)

今まで、大小いろいろな面接やってきました。面接は、する方もされる方も人生の勉強になると思っています。
与えられた場所に真剣勝負ができるのか否か、誠実さを伝える気構えはあるのか…などなど

今日は僕自身が面接官をしていた時に大事にしてきたことを3つ紹介させてください。
きっと次の面接に役立てていただけると思います。

①履歴書を鬼のように読み込む
内容はもちろん読みますが、当時はまだ手書きの履歴書が普通だったので、字を見る割合の方が多かったですね。不思議なもんですが、だいたいどこから書き始めたかがわかるんです。8割以上の方は当然自分の名前から書き始めるんだけど、ときどきおもしろい場所から書く方もおられまして。志望動機から書く方、経歴から書く方、そして資格から書く方…お察しの通り、大抵の場合は不安なところから書きはじめています。

例えば、塾講師バイトの採用面接で来た大学2年生の女性。彼女はきっと志望動機から書いたな、と僕は推測していました。理由は、確かに字は彼女の字なんだけど、そこだけ字体がちょっと違うから。多分他のところは下に紙を敷いて書いたような感じなのに対して、そこだけは硬い机の上で書いたような感じになっていたんです。(わかりにくくてすみません…)案の定、志望動機を基に質問すると妙にスラスラ答えてくれるけど、それ以外のところとの反応差が大きすぎてもう…。ひょんなことから、その部分だけ彼氏が添削して準備してたとわかったのは、彼女が不採用になったしばらく後のことでした。
これは極端な例ですが、文体や言葉遣いを見てみると、人柄や普段の様子がわかるのは確かです。


②礼を尽くす
これはそのままですね。とにかく印象の良い、気持ちの良い対応を心掛ける。バイトだからこそ、落ちても落ち込まないで欲しいし(その会社やサービス自体に)ネガティブな思いを持って欲しくない、そう思って面接の時は必ず、10分前にはすべての準備を終えてすぐ対応できるようにするようにしてました。さらに、面接中に他の電話に出ないとか、自分の身なりとか、当たり前のことですがかなり気をつけるようにしていました。


③髪型・目・靴 以外を見る
どの面接講座や面接サポートサイトを見ても、この3点だけは絶対強調されてますよね。だから、僕はそれ以外を見るようにしてました。(性格が悪いとか言わないで…)
 だって、この3点を蔑ろにしてしまう人は(申し訳ないですが)そもそも面接を受ける段階まで来てはいけない人です。どの求人サイト見ても、どのバイト雑誌調べても、絶対に「清潔感のある髪型」「面接官の目をしっかり見る」「靴は綺麗にしておきましょう」って書いてありますから。当たり前のことを、当たり前にできているはず。
だからこそ、それ以外のところに「本当のその人」が表れます。
私はどこを見ていたかというと…爪と袖口でした。
どちらもそれなりに気にしたり、メンテしないと汚れてくる部位ですから。人から見られることや評価されることに対して、どのように取り組んでいるかを判断する一つの指標として活用していました。


バイトの面接であれば(職種にもよりますが)それほど神経質にならなくても良いのですが、総合して言えるのはやっぱり「合格には+1が必要」という気持ち。同じ仕事に応募する人がたくさんいる中、それも限られた時間の中で、どうやって自分を売り込んだり、自分を相手に印象付けられるのか。これを徹底的に考えて、できる限りやってみることが合格の近道ですね。
バイトの採用面接官をしていても、素晴らしい大学生もいれば、残念な大人(それも大抵元教師)もいらっしゃいました。「他の人にどう自分を見せるのか」を意識することが、+1につながります。この考え方は絶対に転職や第二新卒、もちろん就活面接にも役立ちますし、僕自身もこれに何度も助けられてきた気がします。

今日のまとめ…どんな面接でも基本を大切に、そのうえで+1を意識!