ブラック企業って、なにがブラックなんだろう

Twitterでブラック企業勤務時代の出来事についてリクエストをもらったので、もうちょっと書いてみようと思います。

僕は新卒で入った会社に3年いましたが、その間に周り(同じ運営部)で8人が突然いなくなりました。。。1つの運営部が30人弱だったので、(それが当時6個くらいあった)2割ちょっとの人が消えたことになります。

前の日の会議で隣に座ってたYさん、次の日出社せず…

3日後にY梨県で保護されたという連絡がありましたね。

その後任となったWさん、2ヶ月後に突然出社できなくなり…地方から来たご両親が退社の手続きをされていきました。

他の方も大体同じような体調不良から入院、退社のパターンでしたね。

そうでは無い方は…私の知っている限り、8人のうちの3人は本気で行方不明になったままです。車だけ置きっぱなしだったり、アパートが夜逃げ同然の状態だったり…

いろいろ思い出しながら、何がブラックだったのかを考えてみました。上司のパワハラがあったとか、会社として居心地がすごく悪かったという思い出はないんです。必達目標というノルマはありましたが…それが理由ですごく悪い扱いを受けた記憶もありません。部長にも課長にもとても良くしていただきましたし、目を掛けていただいた記憶しかありません。じゃあ、何がブラックだったのか…わかったことがいくつか。

その1は、激しく不規則な勤務時間 です。

以前の記事でもちょっと触れましたが、深夜2時3時退社帰宅は当たり前でした。いくら出社が昼ごろとはいえ、だんだん心身のバランスが蝕まれていきます。ブログを書きながら、ある夜中に帰宅した時のことを思い出しました。ちょうど新卒2年目くらいのときですね、住んでいたマンションの駐車場にクルマを止めようとしたんです。止めながら意識を失ったようで… ガシャーンという音で気づきました。普通に運転していたら絶対にぶつけないようなところでクルマをぶつけてしまったのがしばらくショックでした。そうなんです、こういう生活をしていると、「普段ならちゃんとできるはずのことが、なぜかできていない」という事態が発生するんです。アポの時間を間違えたり、細かいミスが増え、そのミスを取り返すためにまたミスが生まれ…という負のスパイラルができていきます。

その2、ひとりに責任が向く会社の構造 です。

当時の会社は社員ひとりひとりにそれなりの責任がありました。チームで立ち向かうという感じではなく、それぞれが自分のテリトリーの仕事にコミットするスタイルです。しかも、それぞれの拠点にいる社員の数はかなり少なく、学生のアルバイトが現場を回し、それを監督管理するはずの社員も現場に入ることが多くなる…当然、回るわけがないのです。もちろん責任を持たない仕事などあり得ませんが、拠点によっては仕事量がとんでもないことになってしまい、倒れてしまった同僚もおりました。

僕自身は周りの方にも助けていただき、さほどブラックであることも意識せずに勤めていましたが(感覚が麻痺しているとも言う…)振り返ってみるといろいろな場面にブラック臭が満ち溢れていました。

ブラック時代の思い出、書こうと思えばいくらでもネタはあるのですが…もしリクエストがあったら、Twitterまたはコメントから教えてくださいね。気が向いたら書きます。