いったい「強み」ってなにさ?

能力とかスキルとか、ある人ほどあまり気にせず、ない人ほど気にするような気がします。

(これは「そんな気がする」レベルの話ですので何のエビデンスもないです。)

話題の「色彩能力者」といわれる人は1%程だそうです。絶対音感を持っている人よりはるかに少ないはずです。ただし、社会的な認知度がかなり低いために、評価の対象になることが少ないらしい。そして、その能力を持っている本人は自然にやっているだけに、それを特殊な能力だと認識していない場合も多くありそうです。

こういう「強み」みたいな話になると、大体大手転職サイトさんや経験の少ないエージェントは「自分の強みを生かしましょう」みたいな持ってき方をします。でも、アピールできるほどの強みがないという相談もよく聞きます。もちろん、ないよりもあったほうがいいし、できるだけ「自分は何ができて、何ができない」を客観的に知っておいたほうが良いのは間違いありません。

じゃあ本題、そもそも「強み」ってなんなんでしょう。

簡単に言えば「自分が自然にできること」です。

自然にできないことをする時には、人間は緊張しますよね。例えば料理をしたことがない人が料理をしようとすると…包丁の使い方がぎこちなかったり、「少々」の意味がわからなくなったり。でも、毎日お料理をしている方はササっとできちゃいます。自然にササっと、あまり気を配らずにできること、これがあなたの強みです。

だからこそ当然気付きにくいのです。だって毎日意識しないでも自然にできているんですから。

というわけで、僕自身は「強み」を聞かれた時、クライアントの「日常生活」を聞きます。その中に絶対「強み」があるからです。

「強み」について質問すると…9割がた「協調性」「責任感」「コミュニケーション能力」「素直さ」「愚直さ」「論理性」「感情移入しやすい」だいたいこんな回答が返ってきますが、どうしてそれを自分の強みだと思っているか聞くと、はっきりした答えが返ってくる人が少ないのが現実です。いわゆる「強みワード」を考える前に、自分の生活の中で一番自然にやっていることを考えてみる、そうすると本当のアピールポイントが見えてきます。