海外転職のメリットとデメリット

海外転職でよくある2つのパターンについては、以前の記事で書いてみました。どちらにもメリットとデメリットがあるのは事実ですが、先に知っておけば上手に回避できるデメリットもあります。今回は2つずつ取り上げてみたいと思います。


メリット1 自分の見識や考え方の幅が広がる
当たり前のことですが、日本の常識は世界の非常識だったりしますね。いろいろな考え方に触れる機会が多ければ多いほど、吸収できるものも多くなります。そうすると、今までになかった発想力が身に付きます。ビジネスパーソンにとって一番身に付けておきたい「幅広い考え方」を身に付ける機会になりますし、仮にその後日本で再就職したとしてもグローバルな環境下で磨いたマネジメントスキルは必ず役立ちます。

メリット2 外貨獲得と外貨建ての資産運用
これは特に現地採用の一つのメリットとも言えるかもしれませんが、現地通貨で給料が支払われる場合、定期的にまとまった額の外貨を手にすることができます。多くの場合海外に銀行口座を持つことはそこに住所がない場合は難しいですが、海外転職をしてしまえばその辺は問題なく口座開設ができます。そして、多くの海外銀行の金利は日本の銀行よりも良い場合がほとんどです。例えば、私が持っている中国銀行では1年定期の預金金利が1.75%、100万円を1年預けた際の利息は単純計算17,500円ということになります。日本では年利0.01%、諸税諸々かかって結局利息は70円ちょっとですから、この違いは大きいですね。


続いてはデメリット

デメリット1  日本に再転職する際のマイナス評価があり得る
一概には言えませんが古い体質の企業の場合、海外転職の後日本に戻ってきた人を高く評価しない場合があります。いろいろな事情で日本に戻ってくることがあり得ますが、その時の企業選び・職種選びは慎重にする必要もあるでしょう。まぁ、正直この手の会社はグローバル化の波に置いておかれて後でどうなるのか目に見えてますから、あまり相手にしなくてもいいのかもしれませんが。

デメリット2  異文化に馴染むまでが結構大変
これ、私の実話ですが…頼んでおいた手続きが進まないとか、一向に連絡がないとか、(良くも悪くも)話が急とか、日常茶飯事です。現地企業や現地採用の場合、日本の感覚で何かをしようとすると精神的に疲れます。その辺の覚悟はしっかりしておきましょう。「郷に入っては郷に従え」だったりしますから、広い心を身に付ける機会にするといいのかもしれません。


メリットとデメリットを2つづつ取り上げてみました。人によって感じ方は様々だと思いますが、実際やってみるとデメリットよりもメリットの方が大きいと僕自身は実感しています。そして、ほとんどのデメリットには解消方法があります。もちろん、お金がかかったり手間が掛かったりはしますが…逆に言えばお金や手間を掛けさえすれば、解決は可能なんです。ぜひ、転職をお考えの時には海外も視野に入れてみることをお勧めします。

今日のまとめ…海外転職のデメリットは消すことができる!