転職が上手くいかない人の発想

 転職サイトなどにわりとありがちなのが、「ポジティブな気持ちで転職がんばろう」的なアドバイス。でも転職活動中はどうしてもネガティブになりがちです。面接を受けても10連敗なんてざらですし、何社も決まらないと自分を求めてくれる会社なんてないんだって発想になりがちです。だから僕自身も、「精神論で転職を語るな!」って意見には大賛成です。なれるものならポジティブになりたいですよ。でも、その時積極的になれないのにも、理由がありますよね。だがしかし、消極的思考のスパイラルにハマってしまうと大変です。

転職がわりとうまく行かない方に共通する発言の一つに…

「自分は何もできない」というものがあります。

意味はもちろんわかります。「=大したことはできない」と言いたいんですよね。少し褒められると「そんな、大したことないんですけどね」という反応が返ってきます。もちろん実際の転職面接の時に、この発言をする人はほとんどいませんが(実は過去ひとりだけいましたが)日常生活では無意識によく使っているという方も多いのではないでしょうか。

実はこの考え方自体が「ネガティブ思考の渦」に入っていく第一歩のような気がします。

 誤解しないでいただきたいのは、「謙虚さ」はとっても大切です。傲慢な自己アピールほど最悪なものはありません。謙虚な人はどんな企業にも魅力的に見えますし、評価点も高くなります。でも、転職の時に企業側はどんな人材を求めていますか?そうです、この記事にも書いたように、即戦力、実務のスキルです。今までの社会人経験の中で身につけてきたスキルや実績をどのように新しい会社で生かしてくれるのか、これが選考の時に一番重視される部分になります。

 こう考えてみてください。もしあなたが面接官だったら「なにもできないですけど、入社したいです」って人を採用したいと思うでしょうか…?それよりも、自分が客観的に「できること」や「取り組んできたこと」を挙げてくれる人の方が(たとえ達成したことがわずかであっても)、会社にとってのメリットが見つけやすいのではないでしょうか。ですから、自分から「大したことはできませんが…」という思考を育ててしまうと、自ずとこの部分に会社とのミスマッチが生まれやすくなるのです。

根拠のない傲慢な話を気持ちよく聞ける人はいません。でも、根拠のない自信のなさを評価する会社もありません。転職を目指しているあなた、ぜひ今の勤め先で小さな「自分ができていること」を客観的に探してみてください。少しずつメモしたり、スマホに書き込んでいくのもオススメです。

今日のまとめ…「何もできない」「大したことない」という思考を捨てていくのが、転職成功への近道!