面接官の思い出② 社員(中途・新卒)採用編
2回目の転職先も、大手の教育サービス企業でした。メインでは各拠点の業務を(教務や授業も)行いながら、保護者対応から採用の補助まで様々なことをやらせてもらいました。幅広いジャンルへの適応力をつけてくれたことに、今でも感謝しています。ということで採用補助、いわゆる採用面接の第一段階ですね。新卒・中途採用面接ともに担当したことがあります。
コミュニケーションスキル、志望度・意欲、スキルマッチ、カルチャーフィット、ストレス耐性、仕事の進め方・志向性、クリエイティブ性、変革力…こんな感じの項目でチェックリストがありました。それぞれに点数と所見を書き込んでいくスタイルです。基本的には点数が高い方が有利…なのですが、
最後の2つ「クリエイティブ性&変革力」だけはそうではありませんでした。この部分の点数が標準よりも高いと、再評価の対象になってましたね。職種にもよりますが、日本の企業はまだまだ変化を望んでいない部分が多分にありますね。あまり奇抜な発想や変化を好む世代が多数になると、社風とのミスマッチも生まれやすいですし。メディアやネットの社会でこのようなスキルは美化される傾向にありますが、一部の企業はそれほど高く評価していない、このことは知っておく必要があります。「自分の意見をはっきり言う」とか「負けず嫌い」を長所として話した学生には要注意フラグを立ててました。(それが嫌だと思うなら、いわゆる外資系か独立自営か。選択肢はありますから!)
僕自身がよく使った質問の一つにこんなのがあります。
「過去1年間にあなたが上司(または先輩)にした提案を2つ教えてください。その案はどういう経緯で出てきたのですか。その後の経過はどうでしたか。」
これ、Googleの一般職員採用面接で使われた質問と聞いています。(記事を書くにあたりソースを探したのですが、ちょっと発掘できず)
僕の中でこの質問は「決め球」として肝心なときに発動させるものでした。見たいポイントは…
①過去1年間に →就活(転職)を意識しはじめた時期を探る
②上司または先輩に提案 →普通指摘しにくい相手に対しても意見の提案ができるか
③2つ →偶然にではなく、意図を持っているか
④経緯と経過 →一時の感情ではなく、冷静さと客観性を判断
この4つのポイントを判断する指標として僕はこの質問を使っていました。すごく簡単に言ってしまえば、就職(転職)の意図を持ってこの1年を過ごしていたのか、周囲の輪を乱さずに、感情的にならず客観的な意見の提案ができるかどうかを見たかったんですね。もちろん就職・転職先の社風をよく研究して臨むのがベストですが、ことにドメスティックな日本企業に関して言えば、評価基準がアップデートされていない会社も多く存在しています。面接の時どのように自分を見せるのが良いのか、エージェントなども活用しながらじっくり確認することをお勧めします。
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